10位〜1位

2012年度、JHB楽曲大賞の発表!
昨年度のトップを飾るのは、この曲たちです!

10
spoon「Silverlight
作詞・作曲・編曲:八木沼悟志

Silverlight

Silverlight

fripSideのsatさんが全面プロデュースするボーカルユニットのデビュー作が見事10位にランクイン。
この曲は「とにかく第一期っぽい」というのがすごく印象的でした。第二期に入ってから数が少なくなったセンチメンタルデジタルポップス路線を見事に引き継いだ楽曲になっております。
それでも最近のsatさんらしい英詞が入ったりしていて、構成は第一期よりも着実に進化しているといった感じですね。6分間の優しくも愛しい時間を、satさんならではのときめくようなメロディとサウンドが彩ってくれています。
もう、こんな曲を待っていた!と言わんばかりの自分のsatさんの「理想」がぎっしりと詰まった一曲です。すべてのメロディ、アレンジ、歌詞が最も好きだったfripSideのイメージに近い。これぞ真のsatさんサウンド
第一期の楽曲に例えるなら「splash emotion」と「true eternity」、そして提供曲の「trust in you」を足したような感じ。甘酸っぱいトゥインクル感はじけるsatさんの乙女サイドが炸裂しているかのような素敵なメロディ。めちゃくちゃ感動しました。



ETERNAL NOTES「スカイリウム」
作詞・作曲・編曲:水沢晶

試聴は1曲目

2012年度JHB最優秀新人賞・ETERNAL NOTESの代表曲が9位。ライブとかでもお馴染みみたいですね。
このアーティストはインディーズで活動するアーティストを探っている知り合いから偶然薦められて購入したのですが、この人たちは本当にすごいよ。水沢さんのメロディ、サウンドメイキングは完璧だし、力強さと優しさを兼ね備えたボーカルとの相性もばっちり。今まででいちばん期待できる新人アーティストの登場と言っても過言ではないです。
曲のほうは水沢さん曲だと「link」に近い印象のカッコいいメロディにギターサウンドが乗る、躍動感溢れるクールなデジタルロックナンバーです。重たい雰囲気だけどどこか飛び立つような解放感の相反する要素が融合した非常にブレイブリーな一曲。
個人的にはAメロなどで使われているシンセの音がかなり好き。ギターをメインにフィーチャーしながらも、いろんなサウンドがキラキラと輝いている。こんな曲を知らないでいるとはもったいない!って思いましたよもう。
キャッチーさとシリアスさの融合を完璧に表現したかの一曲。もう今すぐにでもメジャーデビューするべきだと思うくらいです。



ちな「unending night」
作詞:ちな
作曲:99、ちな
編曲:99

試聴


自分の求めていたユーロビートの理想、それがこの曲だ。というくらいには衝撃的な一曲だった。
往年のavexユーロを思わせるようなドライブ感のあるサウンド、どこか和のテイストも感じられる哀愁感のあるメロディ。これぞユーロビートの究極完成形とも言える楽曲に仕上がっています。
なんというか、もう聴いた瞬間からこれはヤバいって思いましたね。自分の思うユーロビートの世界観を100%表現している、そんな気さえしました。イントロのスローから始まりディストーションの効いたブレイクビーツからユーロシンセに入る構成も完璧だったし。
とにかく夜の高速道路を駆け抜けるようなイメージが頭の中に広がりますね。光のように走り抜けていく疾走感、その中に漂う淑やかな雰囲気。ここまでドライブに似合う曲ってないと思いますよたぶん。曲名通り明けない夜をひたすら走り続け、出口が見えず彷徨っている中にも、どこか希望が見える、そんなイメージです。



Ym1024 feat. lamie*「rePrayer」
作詞・作曲・編曲:Ym1024

Ym1024さんの本気。
今までのYmさんの楽曲の中でもずば抜けて完成度の高い一曲。イントロのハードなディストーションギターが鳴り響く派手なデジタルビートから始まり、00年代avexサウンドを髣髴とさせる王道デジタルJ-POPへと変化していく。この人の構成はいつも凝りすぎてヤバい。
ピアノやシンセの音のアクセントがもう素敵で素敵で。完璧にデジタルポップスを我が手に収めているかのようなサウンドメイキングは必聴です。ラスサビの転調とかめちゃくちゃカッコいい。
どこからどう聴いてもYmさんの気合が感じられる、王道という言葉でさえも説明しがたいくらいにガチな仕上がり。デジタルJ-POP好きならニヤけてしまうような仕掛けが満載です。
4月に出たアルバムも聴いたのですが、やっぱりYmさんのデジタルサウンドは素晴らしいの一言。2011年度上位曲のstartedも大胆にリメイクされてアルバムバージョンといっていい仕上がりになってるのでそちらもよろしくね!(宣伝乙



ETERNAL NOTES「幸せの羽根」
作詞・作曲・編曲:水沢晶


2曲目

うん。やっぱりこの曲は聴いた時からすごいものを感じました。水沢さんの作曲センスは全作曲家の中でもトップクラスだよ、間違いなく。
00年代前半の王道ポップス路線を基調に、キャッチーでハートフルでセンチな雰囲気マシマシな最高のポップチューンに仕上がっている素敵すぎる一曲。曲名通り聴いてて幸せになります。
特にAメロのノスタルジックな春を感じさせるようなメロディは一発でやられましたね。水沢さんはこういう郷愁的な曲を書くと最強すぎます。実際この曲は地元の商店街をイメージして作られた曲なので、曲から感じられるノスタルジア感は全曲中最高と言っても過言ではない。
デジタルサウンドからバンドサウンドまで、ポップでセンチメンタルな楽曲を制作させたら、この人に勝てる人ってまずいないと思いますね。水沢さんはマジで半端ない。LC:AZE以来の衝撃だった。
楽曲からこれでもかというくらいに伝わるハッピーな雰囲気と郷土愛、水沢さんの今後に期待してこの位置にランクインしました。本当に期待してます!!!!!!
私・じゅんは水沢晶さんを全力で応援していきます。ガチで。



仲村芽衣子「fragment of tears」
作詞:仲村芽衣
作曲・編曲:五条下位

ジャンル名は「HYPER J-POP YUKIATSU」です(爆
どこらへんが「ゆきあつ」なんだ?というツッコミはさておき、五条さんの王道中の王道であるハイパーデジタルポップス路線の中でも、これは群を抜いて素晴らしかった一曲。
五条さんのサウンド、メロディと仲村さんのボーカルの相性は他の楽曲を聴いてもわかるように、完璧と言えるくらいに抜群です。最初はSwitchと互角だったのですが、聴けば聴くほどこの曲の疾走感にやられてしまいましたね。仲村さんボーカルでこの路線今までになかったし。
そして音の作りも今まで以上に繊細で、ギターやストリングスがトランシーなサウンドをより鮮やかに彩っています。パワフルながらどこか儚げなメロディも流石五条さん、と言いたいです。
カッコよさの中に儚さを感じさせる、まるで戦うお姫様のような印象を持った一曲。お姫様とは、「めんま」なのでしょうか。歌っているのも「芽衣子」さんですし。それでYUKIATSUなんだよね、たぶん。



fripSide「last fortune」
作詞:八木沼悟志yuki-ka
作曲:八木沼悟志
編曲:八木沼悟志、川崎海

川崎海さんの超本気が伝わってくるような一曲。
これは最初は再生回数は他の上位satさん曲ほど伸びなかったのですが、何度か聴いているうちに「これはヤバい!」って感じるようになりヘビロテが始まり、ついにこの位置までランクインすることができた、というわけで。
曲調的には今までの第二期カップリング曲の系譜を受け継ぐセンチメンタルポップス。late in〜やmemory〜と比べるとより明るい雰囲気になったようなイメージがあります。川崎さんが編曲に加わったことによってキラキラ感がアップしたかな?(ちなみに現在のところ作編曲にsatさん以外が関わっている第二期シングル収録曲はこれだけ
特にこの曲の素晴らしいところはラスサビですね。2回繰り返しますがいつもの後半転調はありません。しかし1回目のサビでブレイクになって、そこからだんだん盛り上がっていくような音の使い方はもう最高に素晴らしかったですね。
じっくりと聴けば聴くほど曲の世界観に入り込んでいく。それがsatさんのセンチな路線のいいところなのかもしれませんね。改めて実感した一曲でした。



白羽美依「黄金色のキャンバス」
作詞:Avatar10
作曲・編曲:風波徹

試聴 4曲目


2012年度同人音楽最強はこの曲でした。
五条さんやETERNAL NOTESさえも凌駕してしまった曲がここに。そう、エタノ水沢さんと並ぶ2012年度新規発掘同人アーティスト最強の刺客「らずべりー」の風波徹さんのデジタルポップスな楽曲であるこの曲です。
2010年度で大活躍した高崎愛梨さんの曲にありそうな(特にyourselfシリーズに近い)、どこか懐かしい雰囲気を感じるセンチでノスタルジックなミディアムテンポのポップチューンです。
これは聴いたときからメロディの世界観に一瞬で引き込まれて2012年度トップクラスのメロディが好きな曲に位置して常に高評価だったのですが、2013年、この曲をさらに高評価にする「とある曲」が出現(サビの一部メロディが完全に一致する「某女性ボーカリストE.Aの1stアルバムの某ベーシストK.Kが作詞作曲した曲」。来年の楽曲大賞で上位入賞はほぼ確定なので正解はそのときに)、この曲のおかげでさらに好きになったというわけです。
そんなこともあって3位という大台にランクインすることができました。風波さんのメロディは本当に素敵過ぎるわ・・・今後も応援していきたいです。



NANA「むりやりオトメDAYS!」
作詞・作曲・編曲:天道紅緒

今年の美少女ゲーム主題歌大賞はこの曲です。
どこかハピコアちっくなテンポに、とてつもなくキャッチーなメロディが乗る、もうこれはこれは素晴らしくポップな一曲。どこかドタバタ感のあるメロから、開放感を感じさせるサビへの展開が素敵です。
サビの倍取りの構成のおかげで、曲全体は短いながらもドラマチックな雰囲気が伝わってくるような構成に仕上がっているのが本当にストライクゾーン直撃って感じでしたね。さらにはサビのバックで流れている音の使い方がats-さんがよく使っていたあの音っぽくて萌え萌え全開してしまいましたねwww
天道さんの曲はメロディもそうだけどアレンジが素晴らしくクオリティが高い曲が多い。この曲でブレイクして、この後デジタルポップス路線を結構書くようになったので、すごく期待することができる作家さんの1人になりました。
どうして女装主人公orサブキャラの出るギャルゲーにはこういう楽曲大賞クラスの超名曲が揃っているのだろうか。2010年度は「アッチむいて恋」の主題歌3曲がそれぞれ3・6・9位にランクイン(同作品の主題歌がTOP10に3曲ランクインするということ事態異例)、2011年度は「すきま桜とうその都会」ED曲が楽曲大賞獲得(OP曲も15位)。だから自分の中では女装モノ=主題歌が神という方程式があったりするのです。この曲も登場当初は楽曲大賞最有力候補でしたし。


そんな楽曲を差し置いて楽曲大賞の座を手にしたのは・・・この曲です!


石原夏織佐倉綾音竹達彩奈大亀あすか日高里菜「Heavenly Lover」
作詞:こだまさおり
作曲・編曲:高田暁

Heavenly Lover

Heavenly Lover

2012年度楽曲大賞はこの曲と2位の「むりやり〜」との接戦で、冬が近付くとこの曲の独り勝ちになったという感じで1位はこの曲で確定したといった感じになりました。今まで圧倒的1位が多かったのでこの接戦はかなり迷ったりしました。
とにかくキャッチー、トゥインクル感全開。ラブリーでちょっと切ない超正統派キャッチーポップスな仕上がり。サビ頭がどう聴いてもfripSideの「prism」なことは内緒だよ。
もうこれはメロディ展開が完璧すぎた。今年はメロディで高評価を得た楽曲が上位に多数ランクインしたのですが、この曲のメロディの完成度は聴いた時から非常に強い衝撃が走りましたね。当時独走状態だった「むりやり〜」に対抗できる楽曲が来た!って感じで双璧状態になりました。
Aメロの恋する乙女のドキドキ感から、不安を煽りながらも恋する気持ちを伝えようとする切ないBメロ、そしてサビでときめく心が止まらなくなるくらいに炸裂するキャッチーなメロディ。この起承転結の気持ちよさは圧巻でした。
サウンドもギターやシンセの音が見事にマッチングしていて、デジタルを基調にリズム感抜群のキラキラサウンドに仕上がっていて、これまた非常に良い出来でした。
そして今回この曲が「アニメ主題歌初の楽曲大賞獲得」となります。毎回いろんな楽曲が登場しますが実はアニソンで楽曲大賞獲得は初だったりするんですよね。お見事でした。


というわけで2012年度JHB楽曲大賞はアニメ「この中に1人、妹がいる!」のエンディング主題歌「Heavenly Lover」に決定しました!!!!!

そして部門賞の発表です。



最優秀新人賞:ETERNAL NOTES・トーンジュエル
新人賞:白羽美依・spoon・若井友希
特別新人賞:パナシェ!*1
作詞賞:真崎エリカ
作曲賞:風波徹
編曲賞:五条下位
アーティスト特別賞:仲村芽衣
クリエイター特別賞:水沢晶


これで2012年度の発表すべてを終了させていただきます。
2013年度もJHB楽曲大賞をよろしくお願いします!

それでは。

*1:新人賞確定後に解散が決定したので特別枠にしました